ハスラー (1961) : The Hustler

恋人サラや賭博師バートとの関わりと伝説的なビリヤードプレイヤーとの対決を通して、若きハスラーが自立していく姿を描くドラマ。ウォルター・ティーヴィスの「ハスラー」(ハスラーとは相手を引きつけておいて徹底的に稼ぐギャンブラーのこと)を基に、ロバート・ロッセンが製作・脚色・監督したギャンブラーの異色作。撮影はジーン・シャフト、音楽はケニョン・ホプキンスが担当。

監督:ロバート・ロッセン
出演:ポール・ニューマン、ジャッキー・グリーソン、パイパー・ローリー、ジョージ・C・スコット

ハスラー (1961)のストーリー

“ファースト・エディ”として知られる若きハスラー、エディ・フェルソン(ポール・ニューマン)。自分こそが最強のハスラーだと信じるエディは、15年間不敗という伝説を持つビリヤードプレイヤー、“ミネソタ・ファッツ”(ジャッキー・グリーソン)相手に真剣勝負を挑む。に挑戦した。勝負は36時間にわたるポケット式ビリヤードで行われた。勝負の前半はほとんどエディが奪った。だが図に乗って酒を飲みながら勝負を続けたエディは24時間後あたりから逆転され、ついに場数を踏む老巧なファッツに敗れ文無しになってしまった。エディはやけ酒にふけったが、そんなある日、明け方のバス・ステーションで、エディは作家志望の女子大生に会った。彼女はサラ(パイパー・ローリー)といい小児麻痺を患ったため足が不自由だった。エディは酒飲みのサラと親しくなり、彼女のアパートで暮らすようになった。こんな生活を続けるうちにエディは金に行き詰まり、再び稼ぎに出ることにした。ある日、彼はサウス・サイドの小さなビリヤード場でバート(ジョージ・C・スコット)という賭博師に会った。かつてエディとファッツの勝負を観戦したことがあるバートは、エディにケンタッキー州のフィンレーという金持ちに挑戦するようすすめた。彼は75パーセントの分け前を条件にマネジャーを引き受けるという。エディは断ったが、それから間もなくあるビリヤード場で小金を稼いだエディは、ハスラーであると因縁をつけられ袋だたきにされた。その上、両手の親指を折られていよいよ文無しになったエディは、バートに泣きつきフィンレーと勝負できるように頼んだ。勝負はフィンレーの屋敷で行われた。エディは前半負け続け、ついにエディに見切をつけたバートに泣いて助けを乞うのだった。こんなエディのあさましい姿を見たサラは、自分たち2人に絶望せざるを得なかった。結局、エディは勝負に勝ったが、その夜、サラは絶望の末、言いよるバートに身をまかせて自殺してしまった。一方、バートと手を切ったエディは、ファッツに2度目の挑戦をした。勝負は一方的にエディの勝ちとなり、彼は大金を稼いだが、そこへバートがマネジャーとして名乗りでて、分け前を要求した。だがエディはバートの脅かしに耳も貸さずにその場を立ち去るのだった。

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